孫正義
Strategic Concepts & Mechanics
Primary Evidence
"これは、孫正義が二十代中盤のころに自ら開発した経営指針で、世界的に有名な兵法書『孫子』からピック・アップした言葉に、孫正義が独自に考え出した「オリジナルの言葉」を組み合わせた「二十五文字」の「文字盤」で表されている。 縦五段、横五文字の「二十五文字」は、横に読む。縦に読むと意味がわからなくなる。上の段から次のように順次、読んでいく。 道天地将法=どうてんちしょうほう 頂情略七闘=ちょうじょうりゃくしちとう 一流攻守群=いちりゅうこうしゅぐん 智信仁勇厳=ちしんじんゆうげん 風林火山海=ふうりんかざんかい 一段目「道天地将法」と四段目「智信仁勇厳」、五段目の「風林火山」は『孫子』の一節をアレンジしたもの、二段目「頂情略七闘」、三段目の「一流攻守群」、五段目「海」は、孫正義の創作、つまりオリジナルである。 「孫の二乗の法則」は、孫正義が経営の岐路に立ったとき、その都度、拳けん拳けん服ふく膺ようして、判断と決断に役立ててきたものである。新規事業に挑むときや新しいプロジェクトをスタートするときなど、新たな局面や分岐点を迎えるたびに、常にこの「二十五文字」を頭に思い浮かべ、何回も自問自答を繰り返しながらチェックし、進むべき道とビジネスのありようを決断してきたのだ。 孫は「ソフトバンクアカデミア」開校式の講義で、次のようにも語っている。 「いままで僕は何千冊の本を読んで、あらゆる体験、試練を受けて、この二十五文字で、これを達成すれば、到達すれば、僕はリーダーシップを発揮できる。後継者になれる、本当の統治者になれるというふうに心底思っている、その二十五文字です」"
"そんな孫正義が、「ソフトバンクアカデミア」で自らの後継者候補に、最も教え伝えたいと考えているのが「孫の二乗の法則」である。事実、「ソフトバンクアカデミア」の開校式で行なわれた特別講義で、孫が真っ先に取り上げたのもこの「孫の二乗の法則」だった。"